クローブ犬は考える

The style is myself.

Day 1: 淡路島へ

いよいよ「関西ロード」がはじまった。広くて余裕たっぷりに見えたカングーの荷台は、ほぼいっぱいになった。10:00くらいに渋谷をスタートして、最初の逗留地である淡路島に向けてドライブ。ひたすら、クルマを走らせた。Uターンラッシュとは逆方向なので、道路はすいていて、とても運転しやすかった。お盆休みということもあってか、トラックが少ない。

はじめての新東名高速道路は、なかなか快適。健世さんと交代で運転しながら、淡路島を目指した。亜維子さんは、論文のしめ切りがあるとのことで、後ろの席でPCを開いている。

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カレーキャラバンは、いくつもの偶然や幸運な出会い(再会)によって成り立っている。またしても、それを実感しながら590キロをドライブした。

今回の淡路島でのカレーづくりを提案してくれたのは、前任校のゼミ生(卒業生)のヒガシオだった。彼女は、ぼくが教員になって初めて担当したゼミの学生(つまり本当の意味での第一期生)だが、その後も細々とやりとりが続いている。あれからまもなく15年なのだから、まぁお互いに歳をとったものだと、しみじみする。でも、「細々と」ではあるものの、やりとりが続いていたからこそ、こうして淡路島まで来ることになった。それは、素直にうれしいことなのだ。

未来を想像することは、しょっちゅうあるが、15年先のことは、15年経たなければわからない。「細々と」でもつながっていれば、そのつながりが、思わぬ形でふたたび息づいて、こんなに楽しいイベントになる。だから、実現するかどうかもわからない、再会の場面のために、〈いま〉の関係を尊び、大切に育ててゆく。

ヒガシオが紹介してくれたのは、NPO法人・淡路島アートセンター(http://awajishima-art-center.jp/)の、やまぐちくにこさん。ぼくが、メールのやりとりをサボっていたので、まだきちんと段取りが決まっていなかったが、くにこさんのおかげで、いい場所が見つかりそうだ。「カレーキャラバンって何?」「何のためにそんなことするの?」という話になると、説明は難しいはずだ。ぼくたちですら、説明に困ることがあるのだが、その説明と交渉のすべてを、まだ会ったことのない、くにこさんに委ねてしまった。でも、何とかなりそうな気がしていた。

途中で雨に降られたものの、神戸に入ったころには、青空になっていた。神戸の街並みを見ながらすすむと、やがて明石海峡大橋が見えてきた。大きくて、とても立派な橋だ。たしか、ぼくが大津に住んでいたころに完成したので、この橋も15年。橋を渡って、洲本に向かった。渋谷から洲本までのようすを写しておこうと思っていたのだが、不具合があって、名神高速道路の草津パーキングエリアから洲本までしか記録されていなかった。

きみこさんは、電車とバスを乗り継いで、すでに洲本に到着していた。みんなで、宿の近くにある「リゾレッタ」というレストランまで歩き、そこで、ヒガシオと、くにこさんに会って、食事をした。6人でテーブルを囲み、淡路島の食材を使った美味しい料理を味わった。朝からずっと運転をしていただけの一日だったが、幸運な出会いと再会に感謝したい気持ちでいっぱいになった。

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