クローブ犬は考える

The style is myself.

「ゆるさ」があれば

「ゆるさ」があれば(10)

テイクアウトで目覚める まもなく、9年目が終わろうとしている。事情が事情なのでしかたないのだが、2020年は一度も鍋を囲むことができなかった。オンラインでカレーパーティー(それぞれがカレーを用意して、画面越しにおしゃべりしながらランチを食べる)…

「ゆるさ」があれば(9)

「社会実験」は窮屈だ 2017年11月、カレーキャラバンは、ついに 70回目(番外編を除く)をむかえた。秋はイベントが多くて、慌ただしく準備をしていたためか、記念すべき70回目であることをすっかり忘れていた。活動をはじめてから6年目の後半なので、ほぼ1…

「ゆるさ」があれば(8)

きちんとした設備 芋煮の余韻(くわしくは、「ゆるさ」があれば(7)[link] を参照)に浸りつつ、つぎの活動をむかえた。山形に出かけてからわずか1週間後、こんどは福井でカレーをつくることになった。これまでにも何度かあったように、加藤研の「キャンプ…

「ゆるさ」があれば(7)

芋煮に学ぶ 秋の訪れとともに動きが活発になり、こんどは、山形に出かけることになった。秋の山形といえば、芋煮である。今回は、まさにそのタイミングに合わせて、企画されたのだ。サードシーズン4回目(通算67回目)。山形の芋煮については、これまでに、…

「ゆるさ」があれば(6)

サードシーズンのはじまり カレーキャラバンは、ついに6年目。もともと、いつまで続けるのかを考えずにはじめた活動なのだが、このままずっと続くかもしれないし、不意に終わりになるかもしれない。この文章を書いている時点で、すでに66か所でカレーをつく…

「ゆるさ」があれば(5)

まちは意地悪 少し前の話になるが、2015年5月、川口駅前の「キュポ・ラ広場」でカレーをつくった。4月の上井草のときと同じく、『聖者たちの食卓』の上映会のあとでカレーを食べるという企画だった。ぼくたちは、広場の一角にテントを張った。とても広い空間…

「ゆるさ」があれば(4)

人が人を呼ぶ その後も、活動のペースが衰えることはなく、だいたい月に1回くらいのペースでいろいろなまちに出かけてカレーをつくっている。お声がけいただくことも増えて、このままいくと、年内には50回目を迎えることになるだろう。カレーキャラバンが続…

「ゆるさ」があれば(3)

「もっともらしい」話 カレーキャラバンの活動は、あっという間に4年目をむかえた。いまでは、だいたい月に1回のペースで、いろいろなところに出かけてカレーをつくっている。先日、上井草(東京都杉並区)でカレーをつくったのが、36回目(番外編を除く)だ…

「ゆるさ」があれば(2)

簡単に真似できる 2014年9月7日、『つながるカレー』出版記念のトークイベント*1のときに、ナガオカケンメイさんから質問があった。この先、カレーキャラバンの活動を真似する人たちが出てきたらどうするのか…というものだ。その場では、どうこたえるか迷っ…

「ゆるさ」があれば(1)

カフェにテントをはる 2014年9月7日(日)、『つながるカレー』の出版記念イベントがおこなわれた。せっかくなので、カレーを食べながらのイベントにしたいという想いから、カフェが併設された書店が、会場にえらばれた。東京駅にほど近いKITTE(東京都千代…