クローブ犬は考える

The style is myself.

終わりは、はじまり。

先週は、「関西ロード」の真っ只中にいた。淡路島(洲本)と高松(仏生山温泉)でのカレーづくりを終えて、ちょうど中日(なかび)にあたる日だった。坂出経由で丸亀に入り、美術館に行ってから、骨付鳥にかぶりついていた。ずいぶん前のことのように感じてしまうが、つい一週間前のことだ。東京に戻ってきたら、少し秋らしくなっていた。

きょうは、「ふり返りの会」が開かれた。15:00ごろ、(旅立つ前に決起集会を開いた)あのファミリーレストランに集合して、後回しにしていたお金の精算をしたり、お礼のハガキを書いたりしつつ、3人とも余韻に浸っていた。不思議なほど、疲れは感じられない。

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「ふり返りの会」だったが、1週間の旅程を思い出しながら、「反省」する内容の話はひとつも出なかった。楽しかった場面を反芻して、ずっとにやにやしていた感じだ。そもそも「関西ロード」は、明確な「目標」もなく、勢いで企画された。だから、(事前に決められた)「目標」に照らして、内容を評価することなどできないのだ。いろいろなことは、その場で即興的に決めながら、無事に旅を終えた。太陽をたくさん浴びて、汗だくになってカレーをつくった。まだ行ったことのない場所が数多くあり、それぞれの場所に魅力的な人がいる(はずだという)ことをあらためて確信した。

ずっとカングーに積んだままになっていた木村家の器財を積み替えて、一段落。だが、のんびりする間もなく、つぎを考えなければならない。まずは、9月7日に『つながるカレー』の出版記念イベントがある。どうなるかわからないが、トークショーのような、カレーパーティーのような設えですすめる計画だ。できれば、そのイベントでつくるカレーには、今回の「関西ロード」で出会った食材を使いたいと考えている。さらに、夏の終わりにもう一度。本州の最南端、串本(和歌山県)を目指すことになる。ぼくたちのキャラバンは、その先もつづくだろう。

終わりは、はじまり。