クローブ犬は考える

The style is myself.

旅の支度

ようやく、気づいた。『つながるカレー』に書いたとおりだ。「つながろう」とか「つなげよう」などということは考えなくていい。ただ素朴に、愉しい時間、居心地のいい場所を求めていれば、自然に「つながる」のだ。

もともとは、どのくらい現実味があるのかさえわからなかったが、いろいろと話しているうちに計画がまとまった。まさか、この歳になって、まるでロードムービーのような旅行を実行に移すとは思っていなかった。やるべき仕事はたくさんあるが、時間を捻出した。

出発を前に、ファミリーレストランに集まって、できたばかりのTシャツにはしゃぎながら、打ち合わせをする。まだ決まっていないこともたくさんあるが、どこか異国の地に向かうわけでもなく、これまで2年半ほど続けてきたように、リラックスしていればいいのだと思う。なにより、カレーキャラバンのメンバーと一緒なら、心配することはない(…はず)。

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今回は、1週間ほどかけて、3つのまち(淡路島〜高松〜小豆島)でカレーをつくることになった。かなりハードなスケジュールだ。クルマを2台連ねていくほうがキャラバンらしいのだが、少しコンパクトにまとめて、カングー1台で旅をすることにした。きょうは、いわゆる「決起集会」というやつだ。14:00ごろ、南新宿のデニーズに集合した。遅めのランチを食べて、スケジュールを共有したり、持ち物リストを確認したり。まぁそれほど肩に力が入っているわけでもなく、いつものように、ゆるゆるとした集まりだ。

健世さんは、poRiffのカラフルなバッグ(このあいだの「neo recycle market」で買ったやつ)を肩から提げて現れた。リーダーの亜維子さんは、ドイツへの調査旅行から帰ってきたばかり。帰国の翌日だったが、(見たかぎりでは)時差ボケの影響もあまり感じられないようすだった(いまごろ、家で熟睡しているかもしれない)。

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あれこれ話をしていたら、あっという間に3時間ほど経ってしまった。外に出ると、陽が傾いて、少し涼しく感じられた。暦の上ではもう秋になってしまったが、ぼくたちの夏は、まだまだこれからだ。駐車場で、トウィンゴの荷物(木村さんの家の器財)をカングーに載せ替えた。最後は3人で円陣を組み、「カレーッ、キャラバーン!」と声をあげた。青春だ。

この不思議なキャラバン(関西ロード)のようすを伝えるために、旅先でも、できるだけ文章を綴るつもりだ。備忘をかねたメモのようになってしまうかもしれないが、少しずつ手を入れながら、この夏の旅の記録にできればと思う。出発は明後日。